先日、AWS Certified Data Engineer – Associate(AWS 認定 データエンジニア アソシエイト)(DEA-C01)に合格しましたので、感想や対策について記載致します。
試験感想
アソシエイトレベルだと思って軽く見ていましたが、深い部分まで問われるような問題もあります。中途半端な知識や、キーワードを知っているだけだと引っ掛かる問題もあります。
また、本当の本当にごく一部ですが、AWS Certified Database – Specialty(AWS 認定 データベース – 専門知識)向けに勉強したレベルのものが要求される部分もありました。
したがって、後述する、試験を受ける上で重要そうなサービス等について、しっかり勉強することが合格への近道かと存じます。
また、公式のガイドで下記のようにプログラミングについて言及されていますが、開発に関連する分野の問題(SQL等)も含まれると考えた方がいいかもしれません。
この試験では、コーディングの深い実務経験は必要ありませんが、基本的なプログラミングの概念に精通していると有利です。
AWS Certified Solutions Architect – Associate
なお、AWSの資格として、一番最初にDEAの取得を目指される方はあまりいらっしゃらないかもしれませんが、DEAとSAAならば、先にSAAを取得されることをお勧め致します。全体的なSAAレベルの知識は選択肢の絞り込みに役立ちますし、おそらく、SAAよりDEAの方が難しいです。
スコアとしては1000/1000で合格できましたが、おそらく、分からなかった問題は運よく当たったのと、採点対象外の問題があったのかと存じます。
試験対策
おおよそ、次のような流れで試験対策を実施しました。
- インプット
- アウトプット
インプット
AWSのサービス概要をインプットする際の資料としては、AWS サービス別資料(BlackBelt)がお勧めです。
やや古い資料もあるため、最近の機能には触れられていない部分もありますが(試験では最近の機能について出ることもあります)、概要を理解するには最適です。
下記に、あくまで執筆時点で個人的に重要そうだと感じた順番で、AWSサービスをリストします。
なお、下記のサービス以外も出題される可能性は十分あります。また、感想でも書きましたが、全体的にSAAレベルの内容は把握しておくと選択肢を絞り込む上で役に立ちます。
- 深い知識が必要
- Glue
- Redshift
- Athena
- Lake Formation
- それなりの知識が必要
- S3
- Step Functions
- Lambda
- DynamoDB
- KMS(Key Management Service)
- Kinesis Data Streams
- Managed Service for Apache Flink(旧Kinesis Data Analytics)
- Data Firehose(旧Kinesis Data Firehose)
- RDS
- 周辺知識として必要
- SageMaker
- EventBridge
- CloudTrail
- API Gateway
- AppFlow
- Data Exchange
- DMS(Database Migration Service)
- IAM
- VPC
- ElastiCache
- EKS(Elastic Kubernetes Service)
- ECS(Elastic Container Service)
- EC2
アウトプット
試験対策のアウトプットとしてお勧めなのが、Udemyの次の2つの問題集です。解説も丁寧ですし、他の方のレビューもいいので、役立つ問題集かと存じます。
- Practice Exams | AWS Certified Data Engineer Associate
- AWS Certified Data Engineer Associate Practice Exams DEA-C01
問題文は英語ですが、テキストとしてコピーすることが可能なため、翻訳サービスを利用することもできます。翻訳後の日本語も不自然すぎるようなものはありませんでした。
そっくりそのまま出題されるわけではありませんが、解説を読んで不正解の選択肢がなぜ不正解なのかも含めて理解し、ドキュメントのリンクから周辺知識もインプットすると、試験に非常に役立ちます。
2つの問題集で、各選択肢がなぜ不正解かの理由も含め、正解率95%以上を安定して出せるようになった段階で受験しました。
試験Tips
あまり深くは記載できませんが、受験にあたり、特に意識しておくと役に立つかもしれない項目について記載致します。
- Glueは深く問われる覚悟をする
- Redshiftの対策ついでにSQLも対策しておく
- 複数が正解に思える時は最も重視されていることを考える
- 迷ったらAWSが推してそうなものを選ぶ
Glueは深く問われる覚悟をする
私が勉強をサボっただけですが、「アソシエイトなのにそんなことまで聞いてくるの?」とテスト中に画面の前で青ざめてました。
「Glue」と一言で表しても、そこには様々な機能(Data Catalog、Workflows、Studio等)が内包されています。捨て機能はないものと思って対策しておいた方が良いかもしれません。
Redshiftの対策ついでにSQLも対策しておく
Redshiftの対策を行うついでに、ドキュメントでSQLも見ておくと安定するかもしれません。
「基礎的なSQLは知ってるから大丈夫」という方も、ざっと見ておくと実は知らない機能や使い方があるかもしれませんので、確認されるのをお勧め致します。
複数が正解に思える時は最も重視されていることを考える
「技術的にはどちらも可能」という選択肢がある場合は、改めて何が重視されているのかを見ると絞れるケースがあるかもしれません。
特に実務をしていると「安い」「簡単」という選択肢に飛びつきがちですが、実は別のことが問われているかもしれません。
迷ったらAWSが推してそうなものを選ぶ
一種のメタ読みですが、試験対策の問題を解く過程、また、実際に試験を進めていく過程で、おおよそAWSが推したいサービスが見えてくるかと存じます。
したがって、どうしても絞れない時は、どちらのサービスが強く推されているかで選択すると、実は正解というケースもあるかもしれません。
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